北見工業大学 核科学情報工学研究室・テキスト情報処理研究室合同
●報告テーマ
着地型観光における「観光資源」としての都市力向上をめざして
●概要
北海道の産業として観光は重要な役割を占める。 観光による地域活性化を考える場合において、 その地域・都市が持つ魅力を「都市力」と捉え、 その都市力そのものを大きくするための資源や、 地域間・都市間の連携の可能性を、ホテルの評価、 スポーツ振興を通じての観光等、多角的に分析を行う。
北見工業大学 産学官連携価値創造研究室A
●報告テーマ
産学官連携による大学の社会貢献に対する学生の寄与
〜大学における各種関連活動に関する考察〜
●概要
大学では教育、研究、社会貢献が使命とされており、社会貢献に関する各種活動が行われ ている。産学官連携は社会貢献を推進していくために欠かせない手段であり、その内容も 様々である。本発表では、「学問としての北見学の提案」、「地域振興を目的とした教育・ 研究の検討」、「研究設備の有効活用方法の検討」、「国際交流向上に向けた提案」など、 大学の各種機能に対する学生の提案・検討について報告する。
北見工業大学 産学官連携価値創造研究室B
●報告テーマ
産学官連携による大学の社会貢献に対する学生の寄与
〜地域における産業・文化振興に向けた考察〜
●概要
大学では教育、研究、社会貢献が使命とされており、社会貢献に関する各種活動が行われ ている。産学官連携は社会貢献を推進していくために欠かせない手段であり、その内容も 様々である。本発表では、「地域振興へのスポーツの活用」、「理科への興味増進に向けた 科学教室」、「地域の文化施設の機能強化」、「地域産品廃残留物の高付加価値商品化」な ど、学生の企画・実行による地域への貢献に向けた提案・検討について報告する。
釧路公立大学 小林ゼミ
●報告テーマ
北海道におけるオオカミの再導入政策
●概要
近年、北海道では増えすぎたエゾシカによる農作物への食害が深刻化している。被害額で 見てみるとここ数年は毎年50億円以上の被害が出ている。その他にもシカと衝突する交通事 故や自然植生への悪影響など、エゾシカ被害対策は北海道にとって重大な課題となってい る。道はシカ柵の設置、シカ猟の報奨金の増額などによりエゾシカの保護管理に注力してい るが、私はそれらとは少し考え方の違う、生態系を用いたエゾシカ保護管理、「オオカミの 再導入」というものを提案したい。
釧路公立大学 下山ゼミA
●報告テーマ
観光需要の季節変動性を考慮した活性化のあり方
〜ピークロードプライシング理論を用いた考察〜
●概要
北海道の観光入込客数は、東日本大震災の影響で一時落ち込んだが、24年度には回復基調 に転じ25年度には過去最高となった。そのような中でも課題はあり、夏場の観光入込客数が 多く、冬場は少ないとった季節変動によって、労働力の過不足といった問題を生じさせてい ると考えられる。その対策として、①季節変動の平準化 ②観光客の単価を上げる ③外国 人観光客を増やす、などが一般敵に考えられている。そこで本研究では、需要のピーク時に は高価格、オフピーク時には低価格と需要量に応じた 価格を設定するピークロードプライシ ングの理論を用い、①について分析する。その分析を踏まえ、②の目的を達成するための政 策提言をする。
釧路公立大学 下山ゼミB
●報告テーマ
宿泊施設のユーザーレビューから見る旅行客の満足度と観光産業の関連性
●概要
観光産業をよりよくするために、観光地、観光施設の利活用はすでに議論され重要視されているが、観光産業はホスピタリティ(おもてなし)を提供する産業であるため、今後の観光を考える上では旅行客のニーズを理解し、満足度についても考えていく必要がある。そこで私たちは、観光サービスの中でも、寝食、接客等のおもてなし要素が複合的に存在する、宿泊施設に注目した。旅行者自らがインターネットを参考に旅行のプランを立てる傾向が強まっているという現状を踏まえ、宿泊施設のユーザーレビューを用いて、観光に関連する統計データとの関係から、今後の北海道観光における可能性について考察していく。
釧路公立大学 神野ゼミA
●報告テーマ
地域教育〜釧路のまちなかフットパス〜
●概要
近年、教育の分野で注目を浴びている「地域教育」や座学では得られないことへの重要性 が高まっている中で、地域教育の一環として行うことができ、現在存在している教育問題を 是正する効果があるため、私たちは釧路のまちなかフットパスを提案する。また釧路のまち なかフットパスには、学生が釧路のまちなかの良さを認識することから得られる教育効果が あると考えられる。
釧路公立大学 神野ゼミB
●報告テーマ
釧路の街にフットパスがもたらす内発的発展
●概要
釧路の街の活性化のためにフットパスのコースを作成し、新たな観光のあり方を提案す る。釧路の魅力は釧路湿原のみではなく、街中にも多くある。街中の魅力を実感できるフッ トパスコースが盛んになると街に活気がでる。また土地の魅力を発見できるフットパスは観 光地としても魅力的である。住民が街中を歩くことで観光地としての価値が高まるという新 しい形の観光地としてフットパスを提案する。
釧路公立大学 医療情報学研究室(皆月ゼミ)
●報告テーマ
僻地、広域な地域における
心臓リハビリテーション患者向けアプリケーション に関する研究
―北海道の事例に基づいた構築―
●概要
心臓リハビリテーションとは、傷病のため心臓をいたわるように安静な生活を続けたこと によって、運動能力や身体の調節機能が低下した患者が1日も早く社会生活や家庭生活に戻 るために実施されており、安全に質の高い生活を取り戻すプログラムのことである。
研究開発として北海道の医療情報調査データから、僻地の患者は継続的なリハビリを行う ことが困難であるという仮説に基づき、支援アプリケーションを開発し非監視型のリハビリ への適用を試みた。
公立はこだて未来大学 田柳研究室
●報告テーマ
市民文化活動のネットワーク分析 〜函館地域の事例から〜
●概要
ネットワーク分析とは、人のグループ、コミュニティ、組織、社会の構造に注目し、社会 構造を「繋がり」として概念化し、それを分析するものである。地方都市の活力となる若者 の社会参加は減少し、人と人との繋がりやコミュニティは崩壊が進んでいる。そこで若者が 新たに参加する場所はネットワーク図のどこにあるのかを探るために、函館地域で活動して いる市民イベント団体や音楽団体に質問紙調査を行い、ネットワーク分析ソフト「Pajek」 を利用して分析を行う。
札幌大学 武者ゼミA
●報告テーマ
北海道の若年者の就職は厳しいのか?
●概要
北海道の労働市場は全国よりも厳しく、就職口が少ないとよく言われている。しかし一方 では、近年アベノミクスによる景気回復で若年者の雇用が改善されており、北海道の若年者 の労働市場は回復してきている。先行研究では日本の若年者の雇用問題として、失業率が 高いこと、求人倍率が低く雇用の場が少ないという意見があったが、我々はなぜ企業は新卒 者を好むのか、札幌のサービス業の多さと新卒雇用のつながりに着目して分析を行い、政策 提言を行う。
札幌大学 武者ゼミB
●報告テーマ
六次産業化からみる北海道の可能性
●概要
北海道は資源が豊富で農業や漁業などの第一次産業の生産額が高い割合を占めているが、 道内での消費に直接つながっていない傾向にある。加えて、一次→二次→三次という産業間 の繋がりが弱いため資源の道外への輸出が一般的となっている。昨年度までの研究発表会で は、農業の新たな担い手を生み出そうとする取り組みについて政策提言が行われていたが、 私たちは農業を含む北海道全体の産業の六次化に着目し、改めて道内の産業構造を調査した 上で北海道の可能性について分析を行い、政策提言を行う。
札幌大学 中山ゼミ
●報告テーマ
中国人旅行者の北海道観光促進に向けて
〜アミューズメントパークの新たな活用を探る
●概要
近年、アミューズメントパークでは若者利用が減り、新たなマーケティング戦略の模索が はじまっている。長期的にみても北海道は少子化傾向にあり、かつ道内人口の減少に歯止め がかからない。そんな中、業界では年々増加する中国系観光客需要を取り込もうと新たな戦 略を練り始めている。本研究は中国人旅行客の北海道観光促進に向け、外国人観光客が利用 しやすいアミューズメントパークのあり方を考察し、新たな戦略を業界提案する。
札幌学院大学 佐々木ゼミ
●報告テーマ
音更町における地産地消の実態と課題
●概要
私たち佐々木ゼミは、今年の夏、音更町において「食と農を繋げた地域経済の活性化戦 略」というテーマで流通・加工企業に焦点を当ててフィールドワーク調査を実施した。本調 査と町民アンケートの調査結果とともに、「地産地消」をキーワードに、地産地消の必要性 と音更町における地産地消の取り組みを明らかにし、その実態の分析を行う。これらを踏ま え、音更町における地産地消を通じた地域経済循環のあり方を模索し、政策提言を行う。
札幌学院大学 平澤研究室
●報告テーマ
米のブランド化を中心とした農業による地域の活性化
●概要
蘭越町ではとれる良質の米をブランド化することにより地域の活性化を図ろうとしてい る。この事例を取り上げ、紹介するとともに、米のブランド化など農業の活性化における問 題点とその改善について提案する。
札幌学院大学 加藤ゼミ
●報告テーマ
道内ハブとしての苫小牧港の役割と可能性
●概要
港湾は、その国や地域の物流を支える重要な社会資本の一つである。国際的な港湾競争が 激化する中、日本では国際戦略港湾の整備とともに、各地域にある港湾の再編が課題となっ ている。
そこで本研究では、北海道において第一位の港湾取扱貨物量を誇り、国際拠点港湾である 苫小牧港に焦点を当て、その役割や運営状況等を検討していく。そして、苫小牧港の利点を 生かした発展に向けて、北海道内でのハブ港湾、日本国内でのフィーダーポートとしての苫 小牧港の可能性について考える。
北海学園大学 大貝ゼミA
●報告テーマ
別海の地域医療
●概要
日本の地域医療は、過去の医療費抑制政策や新しい臨床研修制度の実施等により、都市と 地方との医療格差が拡大している。そのため、地域住民は安心して生活できる医療サービス を受けることが困難になっている地域も出てきている。本報告では、広大な面積を有しなが らも独自の方法で医療を展開している別海町を取り上げるとともに、他地域との比較を通じ て、今後の地域医療に不可欠な政策を提言することを試みる。
北海学園大学 大貝ゼミB
●報告テーマ
別海町の観光振興策について
●概要
地域活性化の手段として、観光振興が叫ばれて久しい。中でも通過型観光から滞在型観光 への転換が課題となっている地域が北海道には多く存在する。本報告では、地域活性化の手 段として観光振興を実現させるためには、何が必要なのだろうか。我々はいかにして地域資 源を活用するか、あるいは周辺地域との連携を行うのかこの2点が重要であると考えており、 これらの点に焦点をあて、別海町の事例を通じて発表する予定である。
北海学園大学 大貝ゼミC
●報告テーマ
別海町の酪農について
●概要
北海道の基幹的産業として、農業を中心とした第一次産業がある。中でも北海道別海町 は、戦後の過程で国家プロジェクトによって酪農を中心とした産業育成がなされてきた。さ らに、別海町の酪農では、現在、メガファームといった大規模酪農を推進して行く方向にあ る一方で、大規模酪農であるが故に、地域の環境問題を引き起こしている実情もある。本報 告では、そのような歴史的過程を通じて形成されてきた別海町酪農に対する政策提言を行う 予定である。
北海学園大学 宮島ゼミ
●報告テーマ
「純」道産スイーツの可能性
●概要
現在「北海道」と名前のついたスイーツは国内だけでなく海外でも販売され、強い注目を 浴びている。この流れは道外に多くの農産物を出荷するだけでなく、数多くの菓子メーカー を有する北海道にも無視できないものになりつつある。その一方で、北海道の農産物で作ら れた北海道産スイーツに対する道民のこだわりは、それほど高いとは言えない。そこで今 回、「北海道」のネームバリューと、原材料が北海道産であることの付加価値を探求してい く。
北海道教育大学釧路校 自然と環境教育研究室
●報告テーマ
北海道教育大学釧路校構内におけるキツネとの共生への試み
●概要
北海道ではエキノコックス(寄生虫の一種)はよく知られたものであり、現在その対策として、その宿主となるキツネの駆除が各市町村で実施されている。ただし、学校等の教育現場では駆除には踏み切れず、出没したとしても対応に苦慮してきた。そこで、他の地域で効果を上げている駆虫薬入りの餌(ベイト)をキツネに与えることで、キツネを殺さずにエキノコックスだけを駆除する方法を大学構内で試みた。今回、私たちの活動を広く知っていただくことで、これからのエキノコックス対策の在り方、キツネとの関係についてより深く理解していただければ幸いである。